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「赤ちゃんをハワイへ連れて行っても、どうせ覚えていないのでは?」
小さい子との海外旅行を考えたとき、一度は気になる疑問ではないでしょうか。
わが家は、長男が生後6か月のときに13泊15日、長男2歳6か月・次男生後5か月のときに14泊16日でハワイへ行きました。
0歳の子が将来まで旅行を具体的に覚えているとは限りません。それでも2回の旅行を終えた今、わが家は「小さいうちに行った意味は十分にあった」と感じています。
その理由は、早期教育の効果を期待したからではありません。旅行中に家族で楽しい時間を過ごせたこと、子どもの視点で新しいハワイを知れたこと、そして帰国後も家族の会話が続いているからです。
この記事では、0歳・2歳を実際に連れて行った経験から、小さい子とのハワイ旅行に感じた価値と、きれいごとだけではない大変さを正直にまとめます。
もし今、「行きたい。でも本当に連れて行って大丈夫だろうか」と迷っているなら、その気持ちはよく分かります。出発前のわが家も同じでした。
それでも帰国した今、強く残っているのは大変さよりも、「あのとき家族4人で行ってよかった」という気持ちです。この記事が、迷いを無理に消すのではなく、家族に合った準備をして一歩踏み出せるか考える材料になればうれしいです。

結論|「将来覚えているか」だけで旅行の意味は決まらない
わが家の結論は、子どもが大人になっても旅行の全場面を覚えているかどうかだけで、旅行の意味を判断する必要はないというものです。
もちろん、0歳・2歳とのハワイは簡単ではありません。長時間のフライト、時差、授乳やおむつ替え、昼寝、食事、体調管理など、大人だけの旅行にはなかった負担があります。費用も国内旅行より大きくなりやすいです。
それでも、旅行中に子どもが海や動物、プールを楽しんだ事実はなくなりません。親にとっても、その時期の子どもの表情や言葉を家族で共有できたことは大切な思い出になりました。
そして2回目の旅行から帰国した後、3歳になった長男は今もハワイについて話します。
「ハワイ行きたい」
「これハワイじゃん!」
「ハワイのプールは大きかった。あったかいプールもあるよ」
「ハワイのお家は21階だよ」
これらは写真を見ているときだけではありません。何も見ていないときにも、長男の方から「ハワイ行きたい」と話すことがあります。
何年後まで同じように覚えているかは分かりません。それでも現在、本人の中にハワイで過ごした記憶があり、家族の会話になっている。それだけでも、わが家にとっては行った意味があったと思えます。
研究から見る|子どもの脳は「新しい体験」をどう受け止めているのか
ここからは、大人ではなく実際に赤ちゃんや幼児を対象にした研究を中心に紹介します。とはいえ先に断っておくと、どの研究も「海外旅行の効果」を直接調べたものではありません。あくまで、乳幼児の記憶や外遊びについて分かってきていることとして読んでいただければと思います。
生後1年前後から、赤ちゃんの記憶の仕組みが動き出す
2025年にScience誌で発表されたイェール大学の研究では、生後4〜25か月の赤ちゃんの脳をMRIで観察したところ、生後12か月ごろを境に、記憶に関わる海馬が「見たことがある画像」と「初めて見る画像」を区別して反応するようになることが分かりました。
わが家で言えば、1回目の旅行に行った生後5〜6か月はこの仕組みがまだ十分に働く前、2回目の旅行に行った2歳6か月はすでにこの仕組みが働いていた時期にあたります。同じ「覚えていないかもしれない旅行」でも、脳の中で起きていたことは実はかなり違っていた可能性があります。
覚えていないのは「学びの途中」だからという説もある
では、記憶の仕組みが働き始めていたはずの2歳児が、大きくなってから旅行の記憶をなくしてしまうとしたらどうでしょうか。この乳児期健忘という現象について、Journal of Neuroscienceに掲載されたレビューでは、乳児期を「記憶が未熟な時期」ではなく「記憶のやり方そのものを学んでいる、発達上大切な時期」だと捉える説が紹介されています。この時期の経験が、後の記憶システム全体の土台をつくっている可能性がある、という考え方です。
だとすれば、旅行の記憶が形として残らなかったとしても、その経験が無駄だったことにはならなそうです。
外で過ごす時間の多さが、その後の子どもの様子と関連しているという報告も
中国・深センで約7万人の未就学児を対象にした調査では、0〜3歳の時期に外遊びの頻度や時間が少ない子どもほど、その後不安症状が見られるリスクが高いという結果が報告されています。週7回以上、1回120分以上の外遊びが、不安の少なさと関連していたそうです。
海外旅行そのものを調べた研究ではありませんが、旅行中はビーチや動物園、プールなど、普段より外で過ごす時間がぐっと長くなります。子どもにとってはそれ自体が、いつもより多くの「外遊びの時間」だったのかもしれません。
家族での旅行が、子どもと親の両方によい影響を与えるという報告も
日本の217家族(子どもは6〜12歳)を対象にした調査では、家族旅行の前後で親の幸福度と、子どもの対人・自律系のスキルの両方が向上したことが報告されています。子ども自身の自己評価でも変化が見られたとのことです。
対象は乳幼児ではなく小学生なので、0歳・2歳にそのまま当てはまるとは言い切れません。それでも、「家族で旅行に行くこと」自体が子どもと親の両方に良い影響を持ちうる、という数少ないデータの一つです。
参考文献(学術)
- 生後12か月ごろから赤ちゃんの海馬が新旧の記憶を区別し始めることを示した研究(Science, Yates et al., 2025)
- 乳児期を「記憶のやり方を学ぶ臨界期」と捉える説を紹介したレビュー(Journal of Neuroscience)
- 0〜3歳の外遊びの頻度・時間と就学前の不安症状との関連を調べた研究(BMC Psychiatry, Wu & Zhang, 2025、対象69,571人)
- 家族旅行前後の親の幸福度と子どものスキル変化を調べた研究(Tourism Management, Miyakawa & Oguchi, 2022、対象217家族)
出発前の想像より、ハワイで子どもと過ごすのは楽だった
出発前は旅行を楽しみにしつつも、「0歳と2歳を連れて、ハワイで過ごすのは大変だろうな」という不安もありました。
しかし帰国して振り返ると、総じてハワイで子どもたちと過ごすのはとても楽でした。
ワイキキ周辺は歩道が広く、ベビーカーでも歩きやすい場所が多くあります。わが家が滞在した時期や場所では、身動きが取りにくいほどの人混みに遭う場面も少なく、子どもたちと比較的のびのび過ごせました。
目的地へ向かう途中も、トロリー、鳥、ヤシの木、海、街を走る車など、子どもにとってはさまざまな発見があります。予定を入れずに家族で歩いているだけでも、長男は周囲を眺めたり、気になったものを見つけたりして楽しそうでした。
子どもを連れていると、大人だけの旅行のように効率よく動くことはできません。一方で、急いで観光地を回らなくても、家族で街を歩き、子どもの発見に立ち止まりながら触れ合える。その時間が、子連れハワイの大きな楽しさでした。

0歳と2歳では、ハワイの楽しみ方がまったく違った
同じ「乳幼児連れ」でも、0歳と2歳では旅行中の反応も、親が感じる価値も異なりました。
| 年齢 | 旅行中の様子 | わが家が感じた価値 |
|---|---|---|
| 生後5〜6か月 | 授乳・睡眠・抱っこが中心。本人から感想を聞くことはできない | 家族で同じ場所と時間を共有できた。赤ちゃん期ならではの姿を残せた |
| 2歳6か月 | 海、プール、動物、遊び場、トロリーなどへ自分の言葉で反応 | 子どもの興味に合わせて、大人だけの旅行とは違うハワイを楽しめた |
0歳は「覚えてもらう旅行」ではなく「一緒に過ごす旅行」
長男が生後6か月のときは、ホノルル動物園、ホテルのプール、カイルアビーチなどへ行きました。
カイルアビーチでは海に入って遊ぶのではなく、抱っこしたまま波に足をつけた程度です。現在の長男から、生後6か月だった1回目のハワイを覚えているような発言はありません。本人がこの場面を記憶しているとは考えていません。
それでも、初めて海に触れた瞬間を家族で見られたことや、赤ちゃんだった長男とハワイで過ごした時間は、親にとって大切な思い出です。
2回目は次男が生後5か月でした。授乳や昼寝の時間と重なり、家族と同じ遊びに参加しない場面もありました。しかし、だから旅行に参加した意味がなかったとは思いません。赤ちゃんの生活リズムを優先しながら、家族全員で同じ旅をしたこと自体に価値がありました。

2歳は、子どもの言葉でハワイを再発見できた
2歳6か月になると、見たものや感じたことを言葉で伝えてくれました。
ワイキキトロリーのピンクラインでは、開放的な車内から外を見て「高いねー!」「窓がなくて涼しいねー!」と反応。大人にとっては移動手段でも、子どもにとっては一つのアトラクションでした。
ホノルル動物園ではゾウやキリンなどの大きな動物だけでなく、園内で見かけた野生のニワトリにも興味津々。ヒルトンのラグーンでは、砂遊びや周囲の探索を気の向くままに楽しんでいました。
今回挙げた場所の中では、特にホテルのプールと大型遊具施設のキッズシティで楽しそうに遊んでいました。ただ、印象に残ったのは特別な施設だけではありません。ワイキキの街を家族で歩いているだけでも、周囲を眺めたり気になるものを見つけたりして、楽しそうにしていました。
大人だけでハワイへ行っていた頃なら、効率よく店や観光地を回ることを考えていたかもしれません。子どもと一緒だと、トロリー、砂、波、鳥といった身近なものが旅の主役になります。
「ワイキキ周辺をぶらぶらするだけでも十分に楽しめる」と気づけたのは、子どもと行ったからこそでした。

小さい子とハワイへ行って感じた5つの意味
1. 「その瞬間に楽しかった」こと自体に価値がある
旅行の価値は、何年後まで言葉で説明できるかだけでは測れません。
海を見て喜ぶ、砂を触る、プールで遊ぶ、動物を見つける。その場で子どもが楽しみ、家族が一緒に笑えたなら、その時間には意味があったとわが家は考えています。
幼い時期の出来事を成長後に思い出せない「幼児期健忘」は知られています。一方で、記憶に残らないことと、当時の体験が無意味であることは同じではありません。この記事では発達への効果を断定せず、あくまでわが家の実体験としてお伝えします。
参考:小さい頃の家族旅行を覚えていないのは無駄なのか(All About・脳科学者による解説)
2. 子どもの視点で、親も新しいハワイを楽しめた
わが家は子どもが生まれる前にも夫婦で10回以上ハワイを訪れています。
それでも、子どもと行くハワイは別の旅行でした。動物園のニワトリに立ち止まること、波打ち際で足をつけること、ホテルの階数を「ハワイのお家」として覚えること。大人だけでは通り過ぎていたものを、子どもが見つけてくれました。
予定どおりに進まない不便さはありますが、効率を落としたからこそ見えた景色もありました。
3. 写真と会話によって、帰国後も旅行が続いている
長男は写真を見ると「これハワイじゃん!」と言います。
本人が自分で覚えている部分、写真を見て思い出した部分、家族との会話から覚えた部分を正確に分けることはできません。それでも写真を見ながら家族で話すたびに、ハワイ旅行は過去の一度きりの出来事ではなく、今の家族の会話になります。
写真や動画は、子どもの記憶を試すためではなく、一緒に旅の話をするきっかけとして残しておくのがおすすめです。

4. 家族全員に共通の思い出ができた
子ども本人だけでなく、親にも記憶が残ります。
赤ちゃんの足が初めて海に触れたこと、2歳の長男がトロリーから景色を見て話したこと、家族4人でホテルの部屋へ戻って休んだこと。特別な観光地だけでなく、何気ない時間も家族共通の思い出になりました。
将来、子ども自身が当時のことを忘れたとしても、家族が写真と言葉で伝えられる出来事が増えたことには価値があると思います。
5. 「子どもと旅行するわが家なりのペース」が分かった
実際に行ってみると、午前と午後の両方へ予定を詰め込んでも、準備や移動、食事、昼寝で時間が押し、思いどおりに進まないことが何度かありました。
その経験から、わが家は次のような過ごし方が合うと分かりました。
- 遠出や有料施設は基本的に1日1か所まで
- アラモアナセンターを1日で回り切ろうとしない
- ホテルの朝食、プール、散歩、買い物などを無理なく組み合わせる
- 子どもが楽しんでいるときは、予定よりその時間を優先する
- 疲れたら早めにホテルへ戻る
この「詰め込まない過ごし方」は、2回目の14泊16日の旅行で特に大切でした。
不安があるのは当然。それでも準備すれば現実的な旅行になった
わが家は行ってよかったと感じていますが、「小さいうちに必ず海外旅行へ行くべき」とは思いません。旅行前から家族の体調に不安がある場合や、親の負担が大きすぎる場合は、時期をずらすのも正解です。
ただ、出発前のわが家が感じていた不安の多くは、実際には準備やホテル選びによって小さくできました。
| 出発前に不安だったこと | わが家が選んだ対策 |
|---|---|
| 長時間のフライト | バシネットやANAカウチを使い、子どもが休める場所を確保した |
| 時差・昼寝・夜泣き | 予定を詰めず、疲れたらホテルへ戻れる日程にした |
| 子どもの食事 | 朝食付き・電子レンジのあるホテルを選んだ |
| 0歳・2歳を連れた移動 | 2人乗りベビーカーと抱っこ紐を併用した |
| 現地での体調不良 | 海外旅行保険の補償内容と受診先を事前に確認した |
| 費用が分からない | 航空券以外の現地精算・食費・送迎まで先に洗い出した |
もちろん、準備しても予定どおりにいかない日はあります。それでも「すべてうまくできなければ失敗」ではなく、ホテルのプールで遊ぶだけ、ワイキキを少し歩くだけの日があっても十分に楽しめました。
「大変そうだからやめておこう」と考えていた出発前より、実際のハワイはずっと子どもと過ごしやすく、帰国後には「また家族で行きたい」と思える旅行になりました。
詳しい準備は、実体験をまとめた記事から確認できます。
- 0歳・2歳とのハワイ便|バシネットとANAカウチの実体験
- 0歳・2歳の子連れハワイにベビーカーは必要?リベル・ガゼルS実体験
- 子連れハワイのホテル選び|人気20ホテルを徹底比較
- 家族4人・14泊16日の子連れハワイ旅行費用
小さい子とのハワイを「行ってよかった旅行」にする工夫
子どもの生活リズムを予定の中心にする
0歳では授乳と昼寝、2歳では食事、昼寝、機嫌によって動ける時間が変わります。
予定を先に詰めるより、子どもが元気な時間帯へ一つだけ大きな予定を置き、残りは散歩やホテルのプールなど変更しやすい内容にしておく方が、親子ともに楽しみやすくなりました。
特別な観光地だけを目的にしない
長男が覚えているのは、有名な観光スポットの名前だけではありません。「大きいプール」「あったかいプール」「21階のお家」といった、日常に近い体験です。
ビーチ、ホテルのプール、公園、トロリー、街歩きなど、子どもがその場で楽しめるものを組み合わせれば、遠出をしなくてもハワイらしい時間を過ごせます。
写真を撮るだけでなく、帰国後に一緒に見る
旅行中は、景色だけでなく子どもが何に反応したかが分かる写真や短い動画も残しておくと、帰国後の会話につながります。
ただし、撮影に集中しすぎて、その場で一緒に楽しむ時間が減らないようにしたいところです。わが家では、写真を見ながら長男の言葉を聞く時間まで含めて旅行の思い出になっています。
迷っているなら、まずはハワイのホテルを見てみる
「行く」と決めてから旅行を調べる必要はありません。
まずは行けそうな日程でホテルを検索し、部屋の広さ、朝食、電子レンジ、プールなどを家族で眺めてみるだけでも、漠然とした不安が具体的な検討に変わります。
わが家も、最初からすべての予定が決まっていたわけではありません。ホテルや航空券を調べながら、「この部屋なら子どもが寝た後も過ごせそう」「この立地ならベビーカーで歩けそう」と、一つずつ不安を減らしていきました。
「この家族でハワイへ行ったら、どんなふうに過ごせるだろう」と想像するところから、旅行は始まっていると思います。
よくある質問
0歳をハワイへ連れて行っても意味はありますか?
将来まで具体的な旅行の記憶が残るとは限りません。それでも、その場で親子が一緒に過ごす時間や、家族に残る思い出には意味があると、わが家は感じました。一方で、親の負担や子どもの体調を考え、無理に行く必要はありません。
2歳ならハワイのことを覚えていますか?
個人差があり、何年後まで覚えているかは断定できません。わが家の長男は2歳6か月で旅行し、3歳になった現在も、プールやホテルの階数について自分から話します。ただし、写真や家族との会話によって思い出している部分もあると考えています。
子連れハワイは親の自己満足ですか?
親が行きたい気持ちが含まれていても、それだけで悪い旅行になるとは思いません。子どもの体調と生活リズムを優先し、本人がその場で無理なく過ごせるなら、家族全員の旅行として楽しめます。「子どものためだけ」と無理に理由づけず、親子双方が楽しめる計画にすることが大切です。
0歳と2歳では、どちらが連れて行きやすかったですか?
0歳は授乳や睡眠への対応が必要ですが、行動範囲を親が決めやすい面がありました。2歳は自分で歩き、興味や意思を言葉で伝えられる一方、予定どおりに動けないことも増えます。どちらが楽かは一概に言えず、大変さの種類が違うと感じました。
まとめ|記憶に残すためだけではなく、今を一緒に楽しむために行く
0歳・2歳とのハワイを経験して、わが家は小さい子との旅行に十分な意味があったと感じています。
- その瞬間、子どもが楽しんでいた
- 子どもの視点から新しいハワイを知れた
- 写真と会話によって帰国後も思い出を共有できた
- 家族全員に共通の出来事が増えた
- わが家に合う旅行のペースが分かった
子どもが大人になるまで、すべてを覚えている保証はありません。それでも、今の長男が「ハワイ行きたい」と話し、写真を見て家族で笑える時間は確かに残っています。
「覚えていないかもしれないから無駄」ではなく、「今の家族で、その時間を一緒に楽しみたいか」。わが家にとっては、それが小さい子をハワイへ連れて行くかを考える一番の基準です。




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